古い自転車

2010年9月20日 日常
8月の末に新しい自転車を買ったので、古い自転車を
粗大ごみで出す日。

今月の初めに申し込んだら、祭日だけどきょうだという。

3週間も待つなんて、ずいぶん混んでいるようだ。

粗大ごみ料金600円分のシールをサドルに貼った。

この自転車にはずいぶんと世話になった。

これを買ったときは実家を離れていたので、家に帰りたい一心で

猛スピードで走ってきたことや、父の見舞いに毎日病院に

通ったことなどが思い出された。

すっかり疲れきって行きたくない時もあったが、

父が待っていると思うと、そんなことも言ってもいられず

ペダルをこいだ日もあったっけ。

父が亡くなるまでの4年間は、特に酷使した。

そんなことなど思い出して、胸が熱くなった。

長い間働いてくれたことに感謝を込めながら、布で汚れをふく。

「今まで、ありがとうございました」と声をかけた。

何時に収集に来るのかと時折、気にして見ていたのだが、

昼過ぎ、いつの間にか家の前から姿を消していた。

人との別れも悲しいが、ものとの別れも悲しいものがある。

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