「10時に出発!」と8時にご飯を食べている時に言われた。

父のお墓参りは、お彼岸以来だからちょうど2カ月ぶり。

洗濯物を大急ぎで干して、なんとか間に合った。

途中、JA横浜に寄り野菜を買う。

急な坂を登った先に、霊園がある。

ブラシの木が咲き、うぐいすが鳴いている。

芝生のにおいが、ぷんとする。

木陰に入るとすずしいけれど、日中は暑かった。

黒い日傘を横において、拝む。

いいんじゃない?ここ。『死んだら鳥になる』って父は口癖のように

言っていたもの。大きな木があって、鳥がチョンチョンと歩いている。

管理棟まで、お線香の火をつけに行ったのだけど、毎度、歩きだすと

炎が出て燃えだし、手首のほうへ火がくるという逆たいまつ状態に。

これ、熱いんだわぁ。

そこで、おけをお線香にかぶせるようにして、持って行った。

風よけに使ったのは正解。

私たちは、車の中でお茶を飲んでいた。

その向こうに、木のテーブルとベンチがおかれてるコーナーで

まだ幼い3人の女の子と食事をしている男性が見えた。

あんなに小さい子なのに、亡くなられたのはおかあさんなのかなと

想像してしまった。

食事がすむとそのおとうさんは、3歳くらいの女の子の髪の毛を

結ってから車に乗った。

その手慣れたようすが、とても印象的だった。

20代前半の娘さんとおかあさんが拝んでいる。

私たちのお墓の近くだから、ちらちらと話しているのが聞こえてくる。

娘さんが結婚する前に、おとうさんは亡くなられたのだろうか。

お墓参りする人のようすで、それぞれの人生を垣間見た気がする。

みんななにかを背負って生きているんだ。

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