友だちがほぼ毎日のようにメールをくれる。

病気なのに病院にも行かず、薬をのまず「自然に治るのを待つ」と

いった信念で頑張っているようだが、毎日の生活をこなすのに大変な
ようすである。

そのために、いろいろな嘆きや苦しみ、不調を訴えるメールばかりで
ある。

私は、そんな彼女にどうやって慰めたらいいのか、どう言ったら

希望を持ってくれるか、ない知恵をしぼって長々とメールの返事を
送る。

だが、彼女から送られてくるメールの返事は「だね」だけである。

最初それをもらったとき、え?なに?と拍子抜けした。

でも、きっと具合が悪いから短い文字でしか返事ができないのだろう

と解釈し、毎日何通もやりとりしていたが、その8割は「だね」で

終わりであった。

せめて、「そうだね」と文字にして送ってくれればいいのに・・・。

そんなこんなで、数か月。

相変わらず「自然に治るのを待つ、薬や医者に頼りたくない」の

一点張りで、それはそれでいいのであるが、毎日のように続くと

なると、私も慰めのことばが見つからなくなった。

そして、きのう私も「だね」と返信してみた。

そうしたら、メールがぴたりと来なくなった。

「だね」という返信をもらった時の、虚しさ、わかったのかしら。

「そうだね、大変だね。早くよくなる方法はないものかな」と今まで

だったら返信していたのだけど。

あえて「だね」ですました。

ちょっとした罪悪感だけが残ったのだが、どんなもんだろう。

病人相手に、ごくふつうの返信を望むのは間違っているだろうか。

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