ひろい空

午前11時半の新幹線に乗る。

私は6年ぶり、弟など10年ぶりの盛岡だった。

午後3時頃、駅に直結しているホテルにチェックインしてから、

伯母の家に向かう。

子供の頃、いなかに行くたびに食べた「おちゃもち」を出してくれ
た。

何年ぶりだろう、この素朴な味！あんころもちも食べたかったが、

このあと、従兄の家で夕食をご馳走になる予定だったので、1本で
我慢。

母が伯母夫婦と話している間に、私と弟はお菓子や飲み物などを

買いにコンビニへ。

もう、外は日が暮れて暗い。帰宅したら従兄が迎えに来ていた。

さっき買った「お菓子類を忘れて行ったよ」と伯母から電話が来て
気づいた。

取りに行くにしても、遅い時間になるようだしタクシー代の方が高く

つくので、「よかったら、召し上がってください」」と伝える。

9時頃にはホテルに戻りたかったが、話が弾んで結局11時ころ
戻った。

もう、朝からバタバタしていたのでぐったり。

シャワーも浴びず、それぞれ各部屋で眠ったが・・・・。

眠れない・・・。1時、2時、3時、4時、眠れない・・・。

朝方30分ほどウトウトとしたようだ。

ホテル9階から見る盛岡の空は、大きな空であった。

私の住む所だったら、電線やビルにこま切れにされ、こんな広い空を

見ることはできない。

睡眠不足なのにちっとも眠くなく、遠くに連なる山々を見て

すがすがしい朝を迎えたのである。