おはしを買う

2007年4月1日
弟は、なんだか知らないけどお箸に凝るヤツである。

塗りがどうの、持った時の重みがどうの、角か丸かなどと・・・。

自分で和食器屋へ行ってお箸を買ってくる。

私なんざぁ、100円のお箸でじゅうぶんと思っている。

食べられれば幸せなのよ。

でも、弟が買ってくるお箸はスーパーや百円ショップで買ってきた

ものとは、やはり一味違うものがあるのは確かである。

しかし、いくらで買ってきたが知らないが、洗う時気を遣う。

以前に安っぽい塗りばしを食洗機に入れたら、はげてしまい、お箸

だけはスポンジで洗うようにしている。

手早く洗いたいところだが、やさしく撫でるように洗っている。

これが結構、せっかちな私には面倒なことである。

弟が買って来た駅ビルの和食器屋に寄った。

桜色や若草色の食器類が春らしくてすてきだ。

もともと私は、和食器が好きなのである。

さくらの花の形の箸置きに、揃えたお箸に心をひかれた。

天然木にうるし塗り、らでん(貝がらの真珠色に光を放つ部分)で

さくらの花びらを模している。

うるし塗りの部分がなんともいえないいい感じ。

あづき色ではなく、ワインレッドでつやつやしている。

そうだ、母に買っていこう。

ほかに和菓子も買っていこうと1階におりたが、あまりの人ごみに

疲れてしまい、なんか気分も悪くなってきたので、すぐ出てきた。

「お箸を買う時、ちゃんとパチパチってはし先を合わせてみた?」
と弟。

「しなかった、1本だけ持ってやっぱり丸いお箸の方が持ちやすい

よなってすぐ決めたわよ」

「ボールペンじゃないんだから、1本なんて!」と、母と弟に笑われ

たのであった。

店で1本だけ持って見ていた私を、店員さんは不思議に思って見て

いただろうか。

そう思うと、なんだかはずかしくなったのだった。

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