涙にして

2007年2月4日
土曜日はゆっくりしたいのに、きょうは乳腺外来の結果が出る日。

マンモもエコーも異常なしだった。

以前は必ず生体検査まで持ち越されたが、最近は「変わりないですね」で終わる。

また1年後、検査をするように言われた。

土曜日の病院帰りは、どこも寄らずに家にまっすぐ帰ることに決めた

ので、10時過ぎには帰って来た。

トラックの件といい、ちんぴらの件といい、どちらも土曜日の病院の

帰りに遭遇している。

だから、きょうも自転車だったから、周りを気遣いながら走ってきた。

        ********

自分の体調の悪さは、なにからきているのか、わかった。

簡単な事だ。「肉親を失ったことによる抑うつ状態」ってやつだ。

なるほどね、原因がわかればまぁ、納得できたかな。

もしかしたら、このままずっと続くのかもしれないし、時間が解決

してくれるのかもしれないし・・・・。

ぽかぽかと暖かくなってくれば、行動的になるかもしれないし。

気分転換に、紫色とえんじ色のビオラを買ってきて鉢に植え、フェンスにかけた。

このフェンスを新しくしたのは、父が亡くなる3週間前だっただろうか。

父を見舞う時間が長くなってきて、こんな時に業者を入れるような

精神的ゆとりなど、これっぽちもなかったから、何度か父に

「フェンス工事、もう少しあとになってからじゃだめですか?」と

懇願するように、母とふたりで父に話したら、「これを楽しみに

してるんだ!!」とベッドの上で激怒され、仕方なく業者に頼んだ。

その白いフェンスができたら、花を飾るのを楽しみにしていたのだけ

ど、そんなことができる「日常」は、父の死によってなかなか戻って

こなかった。

3ヶ月以上たったのに、「気持ち」が父のいた頃のようには、戻らない。

どこかで、無理をしている。

私は、こんな事が忘れられないでいる、それが私を苦しめるといった

ことを、母に話したいが、たぶんそれを話し出したら私は泣くだろう。

そんなふうでは、母を悲しませるばかりだ。

強くならなければと常に思っている。

「千の風になって」という歌を紅白で聴いたときは、こんな歌詞が

あったことに驚き、もっとよく聴きたいと思ったが、CDを買う気

にはならない。

なぜなら、こんな歌を口ずさんだら、どっと自分が落ちるのでは

ないかと思ってしまう。

そうならないように、やっと自分自身を支えている毎日なんだ。

でも、いっそ泣くために買ってみようか、そして我慢している事を

涙にして昇華してしまおうか。

そうしたら、いくらか楽になるだろうか。

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