偽りのやさしさ

2006年12月3日
きょう1日、朝から忌明けのお返しをするため住所録を作ったり、

中に入れる挨拶文は何枚かなど、贈り物へのお礼状を書いたり、

超多忙である。

兄の会社関係だけでも100人ほどいるので、間違いがないようにと
気を遣う。

確認したい事があって兄に電話をすると、必ず怒ったように返事を
返される。

私も母も、怒られてばかりいる。

父が亡くなって、「あぁ、もう、私や母を怒鳴る人がいなくなった」

と、ふと気づいた日があったのだけど・・・・。

それもつかの間、兄がしっかり父の後をついで、怒る。

自分の会社関係には、くれぐれもソツのないようにやってくれよな!
と言う。

だったら、自分でやれよ。

だいたい、自分の女房になんの後始末を手伝わさないなんて!

電話口で、私に怒るような言い方をしていて、「ちょっと待って、

××さん(妻の名)その右にあるの、取ってくれる?いや、それじゃ

なくて・・・」とものすごい優しい口調に切り替わる。(怒)

なに?そのギャップ!!

たいした大事にされてるのね、義姉さんは!

あ〜たさぁ!言ったよね。むか〜し、むかし。

私の友達が結婚相手を私に紹介してくれた時、その男は私には

ぶっきらぼうな返事の仕方をするけど、私の友人には「○○ちゃん〜」

と人前で優しくするんだよ、ヘンな人って兄に言ったら、「そういう

自分にとって大切な人だけに優しくするのは、本当の優しさじゃない

よ。本当に優しい人は、誰にでも優しいものだよ」って言ってくれた

じゃない。

あの時、20歳そこそこの私は、「お兄ちゃん、いいこと言うなぁ〜」

って感激したんだ。

あぁ、もうくたくただよ。

人間は死んで終わりじゃない。後始末に忙殺されているのが現状。

あぁ、どこかへ逃げ出したい。

「密葬」が、一番かしこい葬儀だ。

さっきまで私は腹をたてていたけど、それにも疲れたわ。

怒るって、体力消耗するのよね。

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