電話が鳴る。

ディスプレイには、知らない番号が表示されたが、父の喪中はがきを

出してからそれを受け取った人から、お悔やみの電話がかかるように

なったので、今はなんでもかんでも電話をとることにしている。

「××化粧品ですが、お化粧品の紹介をさせて頂きます」と女性の声。

「あ〜、うちは年寄りと男しかいませんので・・・」と断る。

「あら、奥様ではないんですか?」

「いいえ、私はおじいさんです」

普段ならバレるかもしれないが、もともと私は声が低い上に、今は

風邪で声が野太い。

「あら〜、奥様かと思いました〜。ほほほほほほ〜〜〜」

甲高い声でひとしきり笑うと、向こうから電話を切った。

バレたかしらねぇ、女って。(笑)

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