塩とちゃぶ台

友達なっちゃんと待ち合わせ。

最初7時だったのが、メールで［ごめん、7時半にして］

次［ごめん8時になる］次［食事すませておいて］

いや、一緒に夕食をとりながらお喋りするのを楽しみにしてるん

だから、待ちますよ。はい。

2回、会うという約束が流れてやっときょう会えた。

な「うちのおかあさんって、まるでお姑さんみたいだよ。きょうだっ

て、私が出かける事を知ってて、用を言いつけるんだから」

私「あ〜、そうなんだ」

な「うちの旦那と喧嘩するんだよ。喧嘩って言っても、おかあさんが

ひとりでギャンギャン言うだけなんだけどね」

「喧嘩したら、次の日はお弁当作らないんでしょう？」

な「それが作るんだよねぇ・・・。でもね、『まったく！ミキオっ

たら、気に入らない！塩をたくさん入れてやるわ』って言って

しょっぱく作るんだよ」

「え？仕返しするの？お婿さんじゃないのに、名前呼び捨てなの？」

な「そうだよ。旦那が夜帰ってくると『お義母さん、きょうの

お弁当はちょっとしょっぱかったです』っていうんだよ」

「怒らないで言うの？」

な「うん、うちの旦那怒らない人。そういうとね、うちのおかあさん

『しょっぱくて食べられなかったって正直に言えばいいのよ！

家族はね、喧嘩しながら家族になっていくのに、ミキオったら喧嘩

相手にもならない』って」

「ふ〜ん。なっちゃんちってコントみたいね」

な「コントじゃないよ〜〜〜」

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な「あかりちゃんのおとうさん、相変わらずちゃぶ台ひっくり返すの？」

「星一徹じゃないんだから、ちゃぶ台ってあ〜た」

父は短気で家族を怒鳴ってばかりいるけど、ちゃぶ台はひっくり
返さない。

だいたい、ちゃぶ台って今時さぁ・・・。（笑）

どうやら、コワ面の父は何かと怒って“ちゃぶ台”をひっくり返して

いると思われているらしい。（笑）