夕方、出かけた帰りスーパーに寄った。

早くお使いをして帰ろうと思ってはいたが、傘を見たくて傘売り場へ
向かう。

「ちょっと、悪いけど。これ、選んでもらえる?」

初老のおばさんに声をかけられた。

ハンカチ売り場だ。

「は?私ですか?」

「こういう物を作ってるんだけど、柄が決まらなくて・・・」

や〜、そんなこと言われても・・・。急いでるんですけどぉ・・・。

見れば和調柄の大判のハンカチを3つ並べている。

ハンカチというより、お弁当を包むような布である。

そして、自分のバッグから1枚を三角に縫った袋を出して見せた。

いや〜ん、勘弁してよぉ・・・。

でも適当に決めて、さっさとその場から去ればいいかなぁとも

思ったりして。

「これなんかいいんじゃないんですか?」

おばさんが選んでいないうさぎの柄を取って言った(本気で選んだ)

「あら、これ?あ〜妹がね、うさぎ年なの」

「はぁ・・・・」

「あともう1枚、姪っ子に。30歳なの」

いや〜、30歳の女性はそんなの持たないでしょう・・・。

と思いつつ、

「じゃ、これは?」

おばさんが選んだ中の小花柄を指差す。(適当に選んだ)

「それ?こっちのとうがらしの柄がいいんじゃなぁい?」

ちょっとぉ・・・自分で、これがいいっていうのが頭にあるんじゃ
ないですか(怒)

よし!ここで決定付けて、さっさと終わりにしようと決心する私。

「あ!それいいですね、それ!喜ばれると思いますよ〜〜〜」

満面の笑顔で言っておいた。

案の定、おばさんはそのとうがらし柄に決めた。

        ********

私って、そんなに暇人に見えたのかなぁ・・・。

思いっきり全然違う柄、たとえば迷彩柄とか選んで、

「これ以外考えられませんね!」とかなんとか、強引に言ったり
して・・・・。

あ、コイツに頼まなきゃよかったと思わせて、さっさと終わりに
するとか?

「急いでいますので〜」とか「私は店員じゃございません」とか

はっきり言ったほうがよかったかしらねぇ・・・。

まぁ、なにぶん小心者ゆえ・・・。

        ********

♪〜答えは全部、心の中のあるはずだから、迷わないで〜♪と

某アーティストも歌っていますです、はい。

もう、おばさんの中には答えはあったんですよ。

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