あやしい男

2005年4月5日
1週間くらい前、何時頃だったか忘れたが、玄関のピンポンが鳴った。

どうせ、また屋根修理だのシロアリ駆除だの強引に勧める業者だと

思って、私がインターフォンをとった。

「はい」

「あ・・・。今、吉川さんちに来ているもんなんですけど。

おとうさんかおかあさんいますか?」

「今、いないんですけど・・・」

「そうですよね。いないようですね」

いないようですね?何?この人。うちに誰がいるか知りたくて

ピンポン押したわけ?

と、今までになく、とてもいやな気分になった。

私の声を子供だと解釈して言ったことばなんだろうけど、おかしいよ
この人。

すると、私の不信感に答えるように「ちょっと挨拶に来ただけです」

と、取り繕ったように言った。

それだけ言うと帰って行ったけど、不在確認して泥棒に入るという

のをテレビで見たことを思い出して、不気味さを覚えた。

        ********

きょう、この家の持ち主のおばあさんの遠い親戚という人が来た。

家の中は、人に見せられないくらい散らかっていたそうだ。

警察も来たらしいが、たいした現場検証もせず帰って行ったという。

指紋ぐらいとって行けよ。

お金や貴金属など一切置いていなかったのと、立ち会ったのが

普段、おばあさんと付き合いのない親戚だったので、何が盗られたか

わからないそうだ。

こういう場合、人が住んでいなかった家だから、空き巣と言い、

人が住んでいる家に盗みに入ったヤツを泥棒と言うらしい。

ピンポンを鳴らして、不在確認をしたあの男が私は怪しいと思う。

あぁ、怖い。

        ********

それにしても、この遠戚の男女。

家の中を一切片付けもせず、空き巣がゴチャゴチャにしたままの

状態にして帰って行ったそうだ。

そりゃ、ないだろう。

いずれ、おばあさんが亡くなれば、家と土地はその遠戚の人たちの

ものになるっていうのに。

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