いいわけ

2004年9月22日
面会時間外だが、父に届ける物があって午前中に病院へ行った。

弟も会社に行く前に眼科に寄るため、一緒だった。

父は金曜日に退院だという。

あとは、以前のように抗がん剤投与の為、2週間に一度、一泊二日の
入院をするだけでいいそうだ。

父に荷物を渡してから少しの間、外来会計前の椅子に座っていた。

テキパキと仕事をしている会計係の人たち。

制服に身を包み、朝の8時半からそれぞれの仕事をこなしている。

こういう姿を見ると、何も仕事を持っていない自分の不甲斐なさに憂鬱になる。

その憂鬱も不快な事として、その場に捨ててきてしまう。

私の反省はひと時のものだ。

まだ午前9時過ぎだというのに、真夏のような強い日差しに思わず
ひたいに手をかざして空を見上げる。

夏はまだ終わらない。

自転車のかごに、父のパジャマと下着の入った袋を無造作に入れる。

信号待ちの交差点は、日陰がない。

9時から12時の間に電気を点検する人が来るという。

母は、内科に血圧の薬をもらいに行った。

家にいるのはちび太だけだ。

早く帰らなければ・・・・。

ちび太はたんすの上から私を見下ろして、大きなあくびをした。

朝食を食べずに来るようにと言われた母は、きっとお腹がすいているだろう。

帰ってきたらすぐ食べられるようにと、そばを茹でた。

家族のために朝から動いた日。

こういう生き方もいいのではないかと、働かない自分へのいいわけの
ひとつにしてしまう。

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