ち〜と心が動く

2004年4月25日
時計屋さんから修理に出した腕時計が直ったと電話があった。

バンザイ!直ったんだ!

すぐ受け取りに行った。

「今、(腕に)していきますか?」

私の左腕に時計がないのを見た時計屋さんは聞いた。

「はい」

もちろん!という思いを込めて言った。

家に帰ってきて耳に当ててみる。

チッチッチッチと音をたてていた。

この時計は学校を卒業した時に父が、「何か買いなさい」とお祝いをくれたお金で買ったものだ。

時計を買うつもりはなかった。

あの頃、新しくできたビルを母と見に行ったついでに、ちらりと寄った時計屋さんで、当時としてはおしゃれなこの時計に一目ぼれして買ったのだ。

だから、何十年物。

分解掃除にも何回か出したし、ガラスも替えた。

シルバーのベルトの部分も、買った時と同じ物を取り寄せて付け替えているので、あの時のまんまだ。

手巻きだから、私が出かけない時は休んでいる。

それで、長く持ってくれてるのかもしれない。

    ************

この時計が直るまで、私は母の電池で動く時計を借りていた。

出かけるとき、サッと取って腕につける。これでOK。

時刻を合わせる必要もない。急いでいる時など楽だ。

毎日お勤めや学校に行ってる人は、やっぱりこの方がいいだろうなと思った。

この便利さは、なかなかいい。

う〜ん、初めて文明の利器に出会った原始人のごとく、「ほしい」と思った。

金時計は持っているけど、今、電池切れ。

それに、今の服には似合わないし・・・。

やっぱりシルバーがいいな。

直って戻ってきたばかりの時計が聞いているかもしれんぞ。

なに?新しいのを買うんですかい?

いえいえ、ただあってもいいかな〜って思っただけよ。

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